おはようございます。行政書士の城野です。
本日は読了した本について書きたいと思います。お勧めです。
いま、米について
いま、米について(山下惣一著)を読了しました。
読みたいと思ったきっかけは、西日本新聞に山下惣一さんの連載があり、その連載が面白く、この人の本を読んでみようといったところからでした。
この本は1987年に発売されており、文庫版が1991年に発売されているものです。
内容は出版当時の農業たたき、米たたきに対する農民目線の怒りというか、やりきれなさみたいなことが書かれてあります。この農業たたきの根拠があいまいであるために生じるやりきれなさ。データを駆使してこの根拠はおかしいよねという論調で話が進みます。
ちなみにこの農業たたきの原因などはこの本をご覧になっていただければと思います。ざっくりいうと米の値段が世界と比べて高いとか国、地方の農業に対する予算の突出みたいなところが原因のようです。
1984年生まれの私はそのような農業たたきがあったことすら知りませんでした。
私の父の実家は農家です
私の父はサラリーマンです。どうして農家を継がなかったかと聞いたところ、
そういう時代ではなかったから
と言われたことを、本を読みながら思い出しました。
バブル絶頂期にたたかれていた農業。継ぐという選択肢はなかったんだろうなと感じます。
本に書いてあること
書いてあり、驚いたことがあります。
この40年近く前の本に、
「これからは地方の時代」
「老後に2000万円必要」
「農地を集約して効率的に」
・・・これは今も言っているやつかなと。時代は繰り返すというか、変わっていないという感じを受けました。
効率化、金融・不動産で儲けるなど資本主義邁進していた当時の様子が実感できました。
それでも百姓をやっていきたい
つらつらと農政のおかしさや時代へのやりきれなさが書いてありますが、最後は
それでもこの国で百姓をやっていきたい
で締めくくられています。
かっこいい・・・
不利な状況でもぶつかる姿勢にしびれました。
BUMP OF CHICKEN(弱虫の衝突)です
この本、本当にお勧めです。
最後に。
最近、食糧危機に向かっているというところから「虫を食べる」雰囲気があると思います。
一方でコメの消費量が減っているので米は減産の方向。
不思議です。人それぞれで結構ですが、私はまだ虫を食べる気にはなっていないので、まずはコメを食べます。
虫はコメが作れなくなったときでいいかな・・・
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