建設業と行政書士

おはようございます。行政書士の城野です。

先日行政書士が建設業へ貢献するという内容の研修を受けました。具体的に私たちが何ができるかをお伝えいただきましたので忘れないように書いておきます。

建設業における課題

建設業において品質悪化を招く一つの要因として元請け下請けのアンバランスという点があります。

そこでこの課題を解決するために国の対応策として、きちんと契約書を交わしましょう、その契約書にはこういう文言を入れましょうということが法律で定められております。これについては前述しておりますのでそちらをご確認いただければ幸いです。また品質悪化を招くという点で配置技術者を適正に設置していない場合もあるようです。国土交通省ネガティブ情報等検索サイトで確認できます。許可時に虚偽の報告をしていたというものもあるようです。

行政ではきちんと法律を作り、現場でも対応できるようになっているのに、やはりコンプライアンス違反が起こり、品質悪化を招いているのはなぜでしょうか。

これは先日受講した研修でもおっしゃっていたのですが、建設業に携わる皆様は基本的に現場で業務を行うことがほとんどです。そのため技術の向上は図れても、法律の問題やお金の問題になるとなかなか触れる機会がありません。建設業者様にその情報が浸透されていないことが今の課題だということです。

行政書士が建設業に貢献できること


建築物の品質維持向上、建設業者様の信頼維持向上のために建設業法があります。そのために行政書士は建設業者様に建設業法を浸透させなければなりません。そして浸透させることができると思います。
上述した通り建設業者様はなかなか業法に触れる機会が少ないです。ですので許可業務等を通して、行政書士が建設業者様に代わって契約書を確認したり、粗利を確認したりすることができるはずです。そうすることで法律とそぐわない点、おかしいなと思う点が可視化されます。そうすることで建設業者様もこの課題に対してどう向き合うかを考えることができるはずです。

私たち行政書士も業務に必要なもの以外の情報もヒアリングに力を入れる必要がありそうです。
許可の話だけでなく、今後の事業計画をヒアリングし本当に許可が必要なのか、この業種でよいのか、許可を取ることでの不都合はないのかや、契約書を見せていただき、建設業法に則っているか、無理な工期や金額でないか、経営事項審査を受けるのか、P点の予想はどうか、シミュレーションではどうか、コンプライアンス研修を開催し従業員の方へ建設業法についてお伝えするなどなど、本当にいろいろなことで貢献できると思います。

その貢献が建物の品質向上につながり、安心安全な生活につながればうれしく思います。