経審(経営事項審査)

おはようございます

行政書士の城野です。

先日、お客様の経審のお手伝いをさせていただきました。

経審、経審とは言うけれども、実はいろんな手続きを含めての単語だなと、改めて感じました。

ですので経審の流れをわかりやすく記録しようと思います。

経審とは

そもそも経審とは経営事項審査の略です。

経営事項審査とは「施工能力の客観的事項の審査(経営事項審査申請及び福岡県建設工事入札参加資格申請の手引きより)」とされています。

公共工事を建設業者様の施工能力に応じて適正に発注するという目的のための審査ですね。

そのため公共工事を直接発注者から受注しようとする建設業者様は必ず経審を受けなければなりません。

経審は公共工事受注のための事前準備の一つ(しかもかなり重要な)と言えます。

ちなみに経審は建設業許可業者様でないと受審できません。

経審の流れ

最初に経審は実はいろんな手続きを含めての単語と書きました。

経審にはいくつかステップがあり、そのどれが欠けても次のステップに進めません。

なのでそのステップをご説明します

①経審受審の予約

経審を受信する場合、福岡県でははがきで事前予約をする必要があります。

往復はがきに所定の事項(福岡県のHP参照)を準備して予約します。

初めて送るときはいまいち書き方がわからずドキドキしました・・・

②決算変更届

建設業者様は税務の申告とは別に、決算後4カ月以内に決算変更届を作成、提出しなければなりません。

経審受審のためにもこれは提出の必要があります。

後述します経営状況分析の添付書類としても必要ですので必ず行いましょう。

③経営状況分析

国土交通大臣登録を受けた「登録経営状況分析機関」に経営の数字を分析してもらいます。

②による決算書を添付する必要があります。

この結果通知をもって④の経審を受審する必要がありますのでこちらも忘れられません。

「登録経営状況分析機関」については申請者の任意ですが、よく聞くのはワイズさんやCIICさんでしょうか。

電子申請や郵送での申請がありますが当事務所は電子申請を行っております。

問題なければ結果が翌日には帰ってきますので素早い対応が可能です。

ちなみに申請手数料がかかり、それぞれの分析機関によって金額が違います。

ワイズ公共データシステム

CIIC 

④経営規模等評価申請(←ここが経営事項審査)

ここでいよいよいわゆる経審と呼ばれるところです。

①の予約はがきの返送に○○日より郵送申請可能と書いてありますので、その日以降に郵送で手続きすることになります。

②③の事項も報告が必要ですから、そういう意味でステップが何一つかけても成り立ちません。

こちらは経営の数字以外に、人員や機械、退職金制度、社会保険の状況、などを報告する必要があり、またその疎明資料を提出する必要があります。それにより点数が変わってきますので、入札に影響してくるということですね。

こちらも法定の費用が掛かりまして(8500+2500×受審する業種数)という計算式で費用が掛かります。

1業種であれば11,000円です。(各県で異なるかもしれません。各県にてご確認をお願いします。)

ちなみに福岡県の公共工事に入りたい場合は、福岡県の名簿に載る必要があります。

その福岡県の名簿に載るための申請(入札参加資格申請)は、この経営規模等評価申請と一緒に同封して郵送手続きを行います。

⑤審査結果の通知

審査終了後2か月ほどで結果通知書が送られてきます。

これをもって各行政機関の参加資格申請が可能となります。

まとめ

経審のおおまかな流れを説明させていただきました。

それぞれ細かい論点、書類の作り方があるのですが、一度に記載するのが難しいのでまた後日改めて記録したいと思います。

お役に立てれば幸いです。