おはようございます。行政書士事務所開業準備中のJです。
今日は家系図を作っているお話について書きたいと思います。
私は行政書士の業務として「相続業務」を一つ仕事にするつもりです。
そこでその準備のために以下の2つの観点から現在自身の家系図を作成しております。
①戸籍の読み方を学ぶためという勉強目線
②自身のルーツを知りたいという好奇心
まず①ですが戸籍を読むことができれば相続業務で必要な相続人を確定させることができる一歩となります。そのためにはそもそも戸籍をどうやって取得するのか、だれが取得できるのか、費用はどれぐらい必要なのか、そして戸籍の読み方はどのように読むのかといったことを学ぶことができます。
家系図作成にあたり学ぶことがたくさんありましたので備忘のためまた興味のある方のために記録しておきます。あくまで経験ですので例外がありましてもご容赦ください。
- 戸籍の取得は原則として本人・配偶者及び直系血族(祖父母・父母・子・孫等)の方のみです。 (ただし、そのことを証明できる戸籍謄本等の提示が必要な場合があります。私の経験ではすべての市町村で必要でした。)例外的に業務で必要な場合に限り一部士業に取得を許されています。
- 戸籍の取得方法は取得の対象の方の本籍のある市町村で窓口か郵送で取得します。窓口の場合は各市町村役所窓口にて戸籍の請求書(各市町村窓口に置いてあります)、上記取得可能者であることを証明する書類(戸籍謄本など)、本人確認書類(免許証など)を提出し戸籍を取得します。郵送の場合は戸籍の請求書(各市町村HPにフォームがあることが多い。無い場合は必要事項を記載したものでOKの市町村もあり。)、上記取得可能者であることを証明する書類(戸籍謄本など)、本人確認書類(免許証など)、返信用封筒、手数料分の定額小為替を同封して各市町村に郵送します。
- 費用は取得するものにもよりますが、1枚450円~750円。昔の戸籍謄本(除籍)が必要となると郵送の場合どれぐらいの枚数になるかわかりませんので少し多めに定額小為替を同封します。(後でおつり分が返ってきます。)これとは別に定額小為替1枚について100円の手数料がかかります。定額小為替は郵便局で購入します。
- 戸籍は作成時期によって書式が異なります。明治5年式戸籍、明治19年式戸籍、明治31年式戸籍、大正4年式戸籍、(ここまでが旧法戸籍)、現行戸籍があります。現行戸籍には作成時期によってコンピューターに記録されたものとそうでないものがあります。書式によって書面の一番右(一番上)に来る人が異なるので注意が必要です。昔は「家」という考え方から作られていて同じ戸籍の中に家族がいくつも入っているケースがありますが、今は一の夫婦と同氏の未婚の子、未婚の親と子、外国人と婚姻した者とその子によって編成されています。昔の戸籍を見る場合には丁寧に誰の子なのか、だれの奥様なのかなど見る必要があります。私の場合、曾祖父の方が高祖父より先になくなっていたようで、祖父が高祖父の戸籍の中にあり、父欄に高祖父とは違う名前(=曾祖父)が記載されていました。はじめはどういうことかわからなかったですが、戸籍に異動の事項が書いてあり、それを丁寧に読んでいけば十分わかります。わからないときは役所に聞けば丁寧に教えていただけました。
続いて②についてですが単純な好奇心からだったので作成は非常に楽しいものです。ただ自身の知らない事実があるのではないかとサスペンス的な怖さはありました。杞憂に終わりましたが。
戸籍がまとまればあとは家系図を作成していくのですが、私は筆で書かれたようなかっこいいものを作りたいと思っております。私の妻が習字が得意でして師範免許を持っております。その師範に巻物に書いてもらい保管しておこうと思います。
以上です。家系図作成はお客様にもご提供できるようなサービスとしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。ちなみに家系図作成では行政書士は戸籍を自由に取れないので委任状をいただく形になります。ご容赦くださいませ。